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糖尿病の用語、GLP-1とHBALc [糖尿病]

GLP-1とは二型糖尿病の治療薬として注目されている消化管ホルモンで、グルカゴン様ペプチド-1(Glucagon-like peptide-1)の略です。HBALcは、採血したその日・その時間の血糖値ではなく、過去である1~2カ月前の血糖値を測定することができます。

GLP-1


GLP-1とは、二型糖尿病の治療薬として注目されている消化管ホルモンで、グルカゴン様ペプチド-1(Glucagon-like peptide-1)の略です。

1983年に発見されたもので、GIPと同様に、インクレチンと呼ばれています。

それでは、具体的に、糖尿病の治療にどのように良いかを説明していきましょう。

GLP-1には、インスリンの分泌を促す作用があります。

したがって、血糖値を下げるという方向に働きます。

それに、血糖値を高めるグルカゴンを抑制する働きもありますし、胃腸の働きを遅くしたり、脳への働きかけで食欲を抑える作用もあるようです。

また、インスリンを生成するβ細胞を再生したり新しく作ったりするような作用もあるので、インスリンの分泌を促進するだけでなく、さらなる効果もあるということになります。

二型糖尿病は、単純にインスリンが出なくなるのではなく、インスリンを出すβ細胞が少しずつ長期に渡って失われていくという病気です。

GLP-1を使った治療で、β細胞が失われていくのを阻止したり、インスリンの分泌を促すことは、二型糖尿病患者にとってはとても有効な治療だと言えるでしょう。

HBALcとは、グリコヘモグロビンの一種で、糖尿病とは密接な関係にあります。

読み方は、「ヘモグロビン・エイワンシー」です。

高血糖状態が続くと、血管内のブドウ糖が増えていきます。

血管内の増えすぎたブドウ糖は、血液中の赤血球の蛋白と結合して、グリコヘモグロビンになります。

その中でも、HBALcは糖尿病の診断に用いられることから、糖尿病とは密接な関係があるということなのです。

HBALc


HBALcは、採血したその日・その時間の血糖値ではなく、過去である1~2カ月前の血糖値を測定することができます。

その日だけ血糖値が上がっているとか、逆にその時だけ下がっているなどということではなく、1~2カ月前からの平均的な血糖値を調べることができるので、HBALcの値はとても有効な診断材料になるわけです。

そして、近年の糖尿病治療では、このHBALc値を下げることを目標に治療を進めていきます。

第一目標値としては、6.5%以下にすることで、合併症の予防ができます。

目標値を達成した後は、医師と相談しながら、さらに下げて行きましょう。

HBALcの正常値


HBALcの正常値は、以下の通りです。

・4.6~6.2%(NGSP)
・4.3~5.8%(JDS)

HBALcの値は、平成24年4月1日から国際基準値(NGSP)へと変更されます。

これまで日本では、JDSの方が浸透していましたから、混乱しないように気をつけてください。

JDSの数値に0.4を足したものが、NGSPでの数値だと覚えておくといいかもしれません。

健康診断などで一度でも血糖値が高めだと言われたことのある人は、定期的に測定してもらうようにして、HBALcの数値を確認する機会を増やしてください。

知らぬ間に合併症が進んでしまうのが、糖尿病の怖いところです。

定期的なHBALc値の測定が、糖尿病の進行やその合併症を防ぐことに繋がります。

糖尿病は死に至ることもある恐ろしい病気で、放置していて自然に良くなることはありません。

HBALc値が正常値を超えていればいるほど、合併症を発症するリスクが高まります。

やや高めのうちに生活改善などを行って、HBALc値を正常値に戻しましょう。

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